子供の夢がYouTuberってのを見て思ったこと
かつてのフリーターと似ている気がする
ネットに落ちてたこの画像を見てはっとした。
今でこそ、安定の代名詞であり、倍率も半端ない公務員という職業。しかし、かつて公務員になるなんて馬鹿のすること!と言われていた時代があった。そう、バブル期である。平野ノラがたくさんいた、ハイセンスでおセンチな時代である。
では何故、当時のフリーター事情が、現在のYouTube事情と似ているのか。過去と現在の対比を行い、論じてみます。英語っぽい。
バブル期に言っていたこと
「普通の会社に入ったところで、先は見えている。」
バブリーな時代、フリーターの方が稼げたのである。タクシーチケットな時代だったのである。日本イケイケだったのである。そりゃ、こうも言いたくなりますね。
「好きなことで、生きていく」
いつでもパリッと決めてよぉ!?ビッグになってよぉ!?酒とタバコと男と女、時々東京タワーよ!大人はみんな分かっちゃくれないから、大人の社会になんて染まっちゃいられない!俺は自由だ!
一寸先は闇
そんな彼ら、今どうしているのでしょう?中には、大成した人もいるかもしれませんが、大半は悲惨なことになっているのではないでしょうか?かつて馬鹿にされまくった、公務員人気がそれを物語っています。
YouTubeで言っていること
「普通の会社に入ったところで、先は見えている。」
終身雇用も危ぶまれ、保険制度も瓦解しつつある。夢も希望も無い。老人が幅を利かせ、若者にはまともな職も少なく、給料も少ない。なのに課せられるプレッシャー。そりゃ、こうも言いたくなりますね。
「好きなことで、生きていく」
日本のYouTuberの名台詞ですね。UUUMが上場し、押せ押せな現在。YouTubeに限らず、SNSが氾濫し、若者たちはカルト的にお気に入りチャンネルに没頭する。YouTubeには希望がある。働かなくても、飯が食える!俺は自由だ!
一寸先は闇
YouTuberがどうやってお金を得ているかご存知でしょうか?それはGoogleからの広告料です。Googleからの広告料を出しているのは、それは企業です。つまりですね、これから先、誰かが企業を存続させなければ、いつ広告料率が変化するか分からないのです。チャンネルが乱立し、少しでも人より目立とうと過激に走り、結果BANされる。なんと不安定な職業でしょう。ローンも組めません。
自由なんてない
今の社会に、自由なんてないんです。常に何かに縛られている。かつてはお金、いまならSNSでしょうか。
もっとも自由を謳歌しているのは、実は情報化の及んでいない国の、小さな農村の人たちかもしれません。日々苦しいかもしれないが、精神的には健全な気がします。
YouTuberになることをとめるわけではないですが、きちんとリスクを知ってほしい。そんなことを思ったんでした。