ペロニスタ、キルチネル夫妻の妻の方、クリスティーナ政権の続きです。パタゴニアの宇宙基地(人工衛星の追跡をする)をチャイナの人民解放軍に貸してしまいました。
クリスティーナはチャイナから武器を買ったり軍艦を買ったりして、しかもその軍艦の名前は「マルビナス」。マルビナスとはフォークランド諸島のことです。こういった動きに対して、アメリカは危機感を強めます。南米の重要なところにチャイナがやってきますので。さらにアルゼンチンあフォークランド諸島のことでイギリスを煽ります。マルビナスなんて名前を軍艦につけるのですから。そして、チャイナから武器を買ったり。こうした動きではもう一度アルゼンチンがフォークランドにちょっかいを出すのではと思わせてしまいます。衛星で情報をとってチャイナと何か始めるのではないだろうか、と。
こんな状況の中で2015年大統領選挙を迎え、クリスティーナは危ないという認識からか、野党連合が建てた候補者、この前まで大統領でしたマウリシオ・マクリ候補が当選しました。彼は、クリスティーナの路線から180度転換して市場原理主義の政策をとります。バラマキをしない緊縮財政で国債を発行し借金を返す、親米、中国に対して厳しくという路線です。チャイナに貸した宇宙基地は人民解放軍が使ってはいけない、民間利用にせよ、武器をチャイナから買わない、排他的経済水域に入ってきたチャイナの漁船を撃沈(違法操業ですから)させる。ですが、チャイナから完全に離れることはできません。アルゼンチンはお金ないので。しかし、こう言った姿勢は大切だと僕は思います。マクリ政権は自由主義政策で経済を復興させようと頑張ったのですが、ドル為替自由化を行い1ドル9.8ペソから50ペソまで急落し失業率35%。経済的に苦しくなってしまいました。自由主義政策で経済の復興を図ろうとしたのですが、体力がないうちにやりすぎてかえって経済が悪くなってしまったのです。何処かの国でも景気が回復しないうちに増税ということをやった国がありますが。こうして、次の選挙を迎えるわけですが、そこに登場するのはペロニスタです。ペロニスタは右から左まで、様々な考えを持った人が集まっています。どうやら、日本の自民党もその様で、親中派から保守までみんないる様です。その点だと似ていますね。
2019年の選挙では大統領にペロニスタのフェルナンデス候補、副大統領にクリスティーナです。そうです、チャイナに宇宙基地を貸して武器を買ったクリスティーナです。フェルナンデスさんは、クリスティーナが大統領の時の首相で、ある意味番頭さんです。つまり、この政権が誕生すると、フェルナンデスさんが大統領になっても実質クリスティーナが運営するということになる様です。そして、2020年6月現在ではフェルナンデスさんは大統領になっています。このペロニスタ政権は前の政策である緊縮財政を全部ひっくり返します。お金ばら撒きますよ〜。デフォルトが予想されます。そうそう、クリスティーナのバックについているのは、エル・チーノというニックネームを持ったもう、チャイナのエージェントといってもいい人です。中国路線の復活ですね。
2020年5月下旬にアルゼンチンのテクニカルデフォルトが発表されましたね。アルゼンチン9回目のデフォルトですかね?もうデフォルト慣れしてる。ということで、タイトルはこれでした。
最後に気をつけておきたいのは、南米の半分くらいが親中派になってしまうということです。国際政治という面で、アメリカとチャイナの動きは大きいですね。日本人も世界地図を見て、どう動くか考えたいものです。チャイナの仲間になりたいとは僕は思いません。だって、自由に物言えないじゃないですか!