高価な本の読み進み具合

GWに突入して、予定通り、読書を進めております。休暇中の課題は『日本政党史論』7冊を一日1冊ペースで読むことです。
が、昨日その第1巻を借りて読み進めていると、あら、1ページ2〜3分、程度でしょうか、5分かかっているのもあるかも。という具合で、早くても1時間に30ページ。360ページ程度あることを考えると12時間で1冊終わるかどうか…。先は長い。
ですが、今まで読んでいた新書などとは違い、その筋の専門書であり、かつ、新書を書いている専門家も読んでいる基本文献であることから、より、1次資料に近づいている感じがします。更に言えば、その筋の専門家が知っている基本的な知識、学問のベースに近づいていっている感じです。教科書・新書では物足りない部分を補っていく感じですかね。レベルは上がりますが、ワクワクします。
今回の本における強敵は、幕末から明治の人が書いた文章が馴染みにくいといった点です。文語調なところや「可奉申上」(申し上げ奉るべく)という表記の読みに慣れないところがスピードを落とす原因です。史料読解と心得て突き進んでおります。
明治維新により中央集権国家ができた!と教科書では教えますが、当事者の間ではそんな簡単なことではないことがわかってきました。江戸幕府が終わったといっても、各藩の藩主は生きており、維新の三傑といえども藩主の顔色を伺いながら、中央政府の仕事をし、調整のために藩に赴き、各藩の人間の心理を汲み取りながら、中央集権化に徐々に向かわせていくのです。教科書ではわからない「裏側・苦労話」ですね。細かなところですが、ここからまた大きな掴みで歴史を把握することができるようになるんだと思います。
20年前には余裕と覚悟がなかったけれども、こんな本を20年前にしっかり読めていたらという思いはとめどないです。勉強せねば。

2 Replies to “高価な本の読み進み具合”

  1. コツコツ読み進めて、さすがでございます!
    読みにくい文章というのは、筆者が自分のために書いていることがありますね。意図的に難しく書いているのもある。
    そんな本に出会うと、読み手を意識して作文したくなります。ブログ、Eメール、企画書などで、改良できるんです。
    本のチカラは、やっぱりスゴイ。

    1. かじさんへ
      お褒めいただき光栄です!
      次の投稿にナマっけっぷりが…
      時代が離れてしまって、文章の書き方が変わってしまってるんですね。引用文が非常に多いのです。引用が当時の人の手紙や日記ですから、彼らの時代の書き方で僕らには馴染みない。ですが驚いたことに、この本、小説みたいなところもあって読んでて楽しいのですよ。
      かじさんの言うように、読みにくい文章があって、だんだん改良されているのは事実ですよね。古文なんて書いた人の周りの人にしかわからないしし、現代に近づくにつれてわかりやすくなってくる。読み手を意識した作文って意識はとても大切!

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