月末レポート

月末は音楽のはずでしたが、前月から滞っております。

高価な本の影響です。1ページ2〜3分の速度で読んでおりますと、1冊360ページ読むのに12時間から18時間ですね。なんだ1日で読み終わるんだ!ということは生来の怠惰がたたって…ごにょごにょ。

新発見!1日で読み終わる!怠けてただけだろ、と言われそうですが、人間の生活には色々あって…などといってみますが、この高価な本が面白いのですよ。県立図書館に眠ってるなんてもったいない。文字通り閉架書庫で人目に触れず眠ってます。逆寄贈してくれないかな。

2冊読み終えて、明治時代の幕開けから終わりまでが大体終わりました。次は大正時代に入りそう。明治初めの頃中央集権国家を作るにあたっては、江戸時代までの地方分権的な状態をいかに解消するかが課題でした。江戸時代の藩主と呼ばれる人たちが明治政府を作ったならまだしも、そうではなかったからです。維新の三傑とよばれる大久保利通・木戸孝允・西郷隆盛は各藩の藩主を抑えながら、時にはというか、島津久光はしょっちゅう邪魔されながら、政府を作り上げていきました。そして政策を実行していきました。藩主たちといっても、主に薩摩藩ですが、三傑も互いにそれぞれの思惑もあってうまくいかないこともありました。仲良くまとまって同じ目標を実行ではないんです。それぞれ目標に対して異なったことを考えながらも、話して妥協して時には強引に進めてるわけですからね。政治の動きがよくわかります。藩主だけでなく、士族階級の特権が失われることで、士族も反抗しますし、ぐちゃぐちゃな時代ですね。新しい政府を作り、仕組みを整え国家を運営する。その大変さは命がけです。木戸は病死、西郷は戦士、大久保は暗殺。もちろん暗殺は大久保さんだけじゃなく、近代の兵制を構想した大村益次郎もそうです。三傑の後には伊藤博文や大隈重信(明治の最初から仕事してるけど)といった第二世代といったらいいのか、仕事の中心が移ります。多くの人間に連絡を取り、こういう風にするんだ、いやそれはダメだ、というやりとりをずっと続けるわけです。それでも各プレーヤーの文句のない完全な一致には至らず、しぶしぶ了承するというような形で世の中動いているなというのが、これでもかと分かりました。

もっと簡単にして中学校の公民の教科書、高校の政治経済の教科書にしてもいいくらいと言うか、憲法だ、マクロ経済だなんてことを教える前に政治って何の基本的なことを教えてなくてよい市民なんて誕生しないのだから、むしろこういった教科書をつくるべき。ちなみに政治経済で教わる憲法って、東大憲法学に毒されたものなのでしょうから。ここ、要確認!

3月にアメリカの熱帯雨林から買った『A BRIEF HISTORY OF MODERN AMERICAN CONSERVATIVE MOVEMENT』を読み始めました。ちょっと単語で苦戦してますが。朗報として、年内に国内で再販されるようです。販売始まったら買おう。英訳の答え合わせが目当てです。

電車は動いているのに、マスクして喋らない図書館は閉館中。わけわからん。公立の学校も空いてるのに、静かな図書館は閉館中。マスクさせられてるのに。世の中不思議なことだらけですが、館内に滞在させず、本の貸し出しと返却だけなら開けていてもいいだろうに。ネットの事前予約で受け取りと返却の人は返却ポストを使わせてとやり方はあるだろうに。現在宅配で対応してくれているけれど、配送料かかるじゃん。ちなみに県立図書館の返却ポストが素晴らしかった。箱の中にただ落ちるのではなく、ローラーのついたスロープで回収されていくのはいいシステム。落ちると本が痛みますので。

図書館が閉まっているので、しばらく高価な本はお休み。なんてったって、1日で1冊読めることがわかったし(笑)しばらくは英文格闘。