静かに!

オーストラリアのクライブ・ハミルトン教授の『目に見えぬ侵略』。原著は、2018年にSilent Invasion: China’s influence in Australiaというタイトルで出版されています。

オーストラリアでは、金が取れます。そこで始まったのが、『白豪主義政策』です。白人のオーストラリアですね。1901年から1973年までの政策です。金の採掘のためにチャイニーズが大陸全土に広がってきたわけです。そこで、移民制限などの措置が取られていったわけです。日本人も白豪主義の影響を受けました。日本人だって人種差別されてましたからね。人種差別な政策であることは間違い無いでしょう。現在のオーストラリアはこの反省から、多文化主義を掲げています。

さて、現在のオーストラリはどうなってきたのかというと、やはりチャイナが問題になっているようです。チャイナ本土の政治体制を嫌い、オーストラリアへ来て、オーストラリアを祖国としてオーストラリアの意志を掲げる中国系オーストラリア人もいます。そうでない、チャイナ共産党、北京の意思をオーストラリアに広めるチャイニーズもいます。こちらが問題のようです。

このような北京の意思を広めるチャイニーズは、経済力を駆使してオーストラリアの政治家やメディアに入り込み、そこからオーストラリアの人たちを北京へ近づけていこうとしています。おかげでオーストラリアはだいぶ親中派が増えたようですが、ハミルトン教授の著作の出版や最近のチャイナの干渉から一気に方針が変わっていきました。チャイナの干渉排除へ向けて舵を切りました。

本の中で紹介されてますが、インフラ(電気・ガス)をチャイナ資本が買い取る、さらに港湾施設(ダーウィンという都市にありますが、オーストラリアの地図を思い浮かべてもらって、北にツノが二本生えてますよね、その左側のツノの西側にあります)までチャイナに買われています。インフラが抑えられるということは、有事にはチャイナに命を預けるようなものです。平時であっても、チャイナのいうことを聞くように飼われるということですね。流石に平時に電気を止めるというようなチャレンジングなあからさまなことはしないでしょうが、危険には変わりないですね。

日本は経済大国だったので、チャイナを危険視する必要はない、そんな危険なことしないよ、なんて思わせるように導かれてきましたが、どうもそうではないようですね。今も小学校高学年あたりでは、日中友好などという嘘が教えられているのでしょうが、僕は教えられましたが、嘘でしたね。日中友好とは、チャイナにとって都合の良い日本でいてくれよという意味です。こういうことが、よくわかる本です。そして、チャイナの見えない侵略が徐々に徐々に始まっているわけです。

京都がチャイナ資本に買われたり、北海道の土地がチャイナ資本に買われておりますが、これは日本人がチャイナではできないことです。京都がチャイナ資本に買われて、中華街ができたらそこはもう京都ではありませんね。京都の1200年の伝統(平安時代のものはほとんど残っておらず、秀吉によって町割もだいぶ変更されてますが)はどこへ行ってしまうのでしょう。

この土地の買収なんて、あからさまなサイレント・インベージョンですね。なぜチャイナが危険か。それは、共産党の意向に背くことは許されないからです。自由を侵害するのがチャイナですから、価値観が違いすぎます。

3 Replies to “静かに!”

  1. 豪州のことは、勉強不足で、初耳でした!
    CCPが大活躍しているのは、把握していました。
    というか、さまざまな国で活躍していますね。
    Japan、あやうし。昔から交流が深い南国、どうするっ。

  2. かじさんへ
    CCPは気に留めていなければ、そーっと入り込んできて、気付かずに!ということになりそうです。現にオーストラリアがそうでした。なんというか、なんで盗みに来るんだろう?というのが正直なところです。できる防衛をしていきたいと思いました。

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